過去の名作と言われた求人広告も、今は通用しない。

こんにちは。

人材採用総合プロデューサーの美枝です。

 

いわゆる商業広告には

名作と言われるものがあります。

 

たぶん、一番有名なのは

1980年代の西武百貨店の

一連の広告コピーでしょうか?

 

不思議、大好き。

 

おいしい生活。

 

とくれば、

言わずと知れた

糸井重里氏のコピーですね。

 

このコピーのすばらしさについては

もうさんざんいろいろなところで

語り尽くされているので

ここでは割愛します。

 

では、求人広告は?

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イギリスの探検家

アーネスト・シャクルトンが

南極探検隊員募集のため

ロンドンの新聞に掲載したというもので

求人広告の古典といいますか

 

「伝説の求人広告」

 

とまで言われています。

 

これがこちら↓

 

Wikipediaより引用

帝国南極横断探検隊 - Wikipedia

Men Wanted: For hazardous journey. Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful. Honour and recognition in case of success.
— 求む男子:
危険な旅。微々たる報酬、極寒、完全な暗黒の長い日々、不断の危険、安全な帰還の保証無し。成功の際には名誉と知名度を手にする。

 

時代は1900年代初頭。

そして、この広告で

5000人もの人が応募したとか??

 

ま・さ・か!

 

と思っていたら、やはり。

 

まず、この広告については

Wikipediaにも明記してありますが

 

捏造されたものらしい

 

というのが有力です。

 

5000人応募に関しても

わたしはマユツバのように

感じています。

 

で、ここからが本題。

 

この求人広告を見て

応募したい!と思う人が

今の時代にどれだけいるでしょうか?

 

どう読んでも

ブラック企業の求人広告です。

 

そして、数年前から問題視されている 

“やりがい搾取”の手口ですよね。

 

「やりがい搾取」とは、労働者が、金銭による報酬の代わりに“やりがい”という報酬を強く意識させられることで、賃金抑制が常態化したり、無償の長時間労働が奨励されたりする働きすぎの組織風土に取り込まれ、自覚のないまま労働を搾取されている状態をいいます。

「やりがい搾取」とは? - 『日本の人事部』

 

なのに、いまだに、

求人広告のお手本というと

この南極探検隊員募集の広告が

素晴らしい!と言われているのが、

わたしとしては、

憤りを感じてしまうところなんです。

 

捏造されたものとはいえ

求人広告の古典として

有名なコピーですから

知っておくことは

悪くはありませんが、

時代背景や

当時の世界情勢なども

知ったうえで

判断しないといけませんよ。

 

この広告が通用したのは

あくまでもその時代に

マッチしたからでしょう。

 

商業広告はもちろんですが

求人広告も制作するのにも

時代の流れを敏感に

捉えていないと

いい広告は作れません。

 

働く人の仕事に対するスタンスは

1900年代と今では

まるっきり違います。

 

やりがい搾取を感じさせる

求人広告は、もう時代遅れなのです。

 

 

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